ピロリ菌の除菌に失敗する可能性は?

最近、ピロリ菌感染が分かり除菌する人が増えてきましたよね。

しかし、残念ながらピロリ菌に再感染、または完全に除菌しきれておらず再発してしまう方もゼロではありません。

もうご存知かもしれませんが、ピロリ菌は胃酸に強いので体内に留まり胃や腸を攻撃し

  • 胃炎
  • 十二指腸炎
  • 胃ガン

を引き起こす原因とされています。

ピロリ菌がまだ体内にいるとわかったら再度駆除・除菌することが必要になりますが、再発しているかどうかが良く分からなかったり除菌の副作用を再発と勘違いしたりと、判断が難しいのが現状です。

この記事では、ピロリ菌の再発の可能性、そして二次除菌三次除菌はできるのか?そんな疑問についてまとめてみました。

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ピロリ菌の感染・再発には自覚症状がない?

ピロリ菌は感染当時は自覚症状がほとんどないので感染、再発しても気付かず、放置しているうちに胃腸の調子が悪くなって初めて気がつくケースが多いのです。

除菌は医療機関でも家庭療法でも取り組むことができますが、除菌成功を判断するには、消化器内科を受診する必要があります。

ピロリ菌は胃だけでなく十二指腸の入り口にも生息していることがありますから、総合的な観点から消化器内科が適切です。

残念ながら除菌成功率は100%ではない

医療機関では、一般的には除菌薬を服用することでピロリ菌を駆除します。主なものは抗生物質が2種類と胃薬をあわせて3種類。これを、一日2回、朝と晩の食後に服用し、7日間しっかり続けます。

その後4~8週間後に再発していないかを確認するために受診しますが、この時点でピロリ菌が存在していなければ除菌成功。残っていれば除菌失敗となります。

実は、100%除菌できていない場合も少なからずあり、これは、身体と薬との相性患者の体調などが影響しているからと言われています。

ピロリ菌が再発してしまう可能性はどのくらいなのでしょうか?

ピロリ菌が再発する可能性・再感染する可能性は?

ピロリ菌は、基本的に子どものころに感染すると言われています。飲食物を介して感染すると言われており、食べ物の口移しなどで親から子へ感染していく場合が多いのです。

また、子ども時代ですと幼稚園・保育所・小学校などで同じものを飲食する機会が多い場合に感染することもあります。いずれの場合も感染当時は症状がありません。

ということは、大人は再発しにくいのではないかと思われがちですが、除菌が完全ではなかった場合はまだ体内にピロリ菌が残っていますので油断大敵です。

完全に除菌した場合でも、感染した人(主に幼児・高齢者)と口移しで食べ物のやりとりをしたり、ペットボトルの回し飲みによって再発することがあるので気をつけたほうがいいでしょう。

また、ピロリ菌も遺伝子の型を変え、新型が出現していますから免疫を持たない大人が感染する可能性もあるので注意が必要です。

さてその再発率ですが、リサーチ先によって異なりますが総じて0.2~10%の間になるようです。

せっかく頑張って除菌してきたのに、再発してしまうとどうなるのでしょうか?

【関連】口臭の原因はピロリ菌かも?調べ方や治し方は?

1次除菌に失敗したらどうなるの?

ピロリ菌は感染する細菌であり、胃腸に負担をかけ、病気を引き起こす元になるので体内に存在する限り除菌しなければなりません。

先に述べた、医療機関での最初の除菌を1次除菌といいますが、この1除菌のあとの検査でピロリ菌が発見された場合は2次除菌を行う必要があります。

1次除菌と2次除菌の違いは?

2次除菌は1次除菌とは使用する薬が異なります

1次除菌で残ったピロリ菌は、除菌薬の耐性を持っているのでこれに対抗するために別の薬を用いる必要があります。

たいていは、2次感染でほとんどの方がピロリ菌の除菌に成功します。

医療費は?自腹で受診になるの?

ここで気になるのはやはり医療費でしょう。

ピロリ菌除菌は2次除菌までは保険が適用され、1次・2次ともそれぞれ3000円程度で済みます。もし自費で払うとしたらその10倍はかかるとみておいたほうがいいでしょう。

期間はどれくらいかかる?

また、除菌に必要な期間ですが、1次除菌では薬服用7日間の後、経過観察6~8週間が一般的ですが、2次除菌までいくと更に経過観察2ヶ月が必要となり3~4ヶ月間の長期間に渡ってピロリ菌と闘うことになります。

ピロリ菌との闘いはそう簡単には終わりません…

3次除菌は保険適用外!

非常に稀なケースですが、2次除菌でも再発することがあり、3次除菌が必要になります。

3次除菌はさらに異なる薬を服用しますが、保険適用外ですので2万~3万円くらいは覚悟しておいたほうがいいでしょう。

なるべく出費はおさえたいですから、できることなら1次除菌、長くても2次除菌までで完全に駆除したいですよね。

医師

「再発」といっても「再感染」と「再陽性化」の2通りがあり、これを別々にするかまとめて再発とするかでデータに差が生じます。

現在は「再感染」より「再陽性化」の割合が高いという研究データがあります。

これって再発?それとも副作用?

ピロリ菌の除菌治療中や除菌後、体調不良になることがあります。

女性

まさか再発?

あんなに頑張ったのに!

と心配する方もいらっしゃいますが、多くの場合が一時的な治療の副作用ですからあまり気にすることはありません。

逆流性食道炎・胸やけ

ピロリ菌治療の副作用として一番多いのが「逆流性食道炎」です。

これはピロリ菌が胃の中からいなくなってしまったため、胃酸の分泌が急に回復したためだと考えられています。この逆流性食道炎が原因となるのが「胸焼け」です。

これは一時的なものなので、しばらくすると自然に治ります。

おなら・げっぷ

除菌治療後におならげっぷが頻繁に出るのも一時的な副作用です。

ピロリ菌がいなくなったことで、胃酸が増えたことや胃腸が活発に活動できるようになったことが原因で起こります。

下痢・軟便

下痢や軟便もピロリ菌治療の副作用と見ていいでしょう。

抗生物質を服用しているため、腸内環境が不調になるためだと考えられています。内服薬とともに下痢止めが処方されることもあります。

こちらも一時的なもので、自然に収まってきます。

肌の不調

ピロリ菌除菌中に吹き出物などお肌のトラブルが現れることがあります。

胃酸の分泌異常に伴い便秘ぎみになることもありますがその影響です。こちらも3~4日で収まります。

別の異常を感じたら?

これら一時的な副作用とは別に異常を感じたときはすぐに受診することをお勧めします。

例えば

  • 湿疹
  • かゆみ
  • 血便

などは要注意。

たとえば湿疹・かゆみなどは薬のアレルギーが原因の可能性がありますし、血便などは腸の異常が想定されますから一旦治療を中断しなければならないこともありますので、よく見極めましょう。


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1次・2次除菌に失敗しないためには?

せっかく除菌をするなら1次除菌で片付けたいものですよね。

治療期間も長いですし、3次除菌まで長引くと出費も手痛い額になってしまいます…

1次除菌で失敗しないためにはどうしたらいいのでしょうか。

用法用量を厳守する

1次除菌では薬をきちんと服用することが大事です。

よくやってしまうのが飲み忘れですが、

女性

朝飲むのを忘れちゃった…

夜に朝の分まで飲んじゃえ!

これは胃や腸へ強い負担がかかってしまうのでやめましょう。

その都度決められた用法用量を守り、飲むのを忘れたときは飛ばしてその旨を受診のときに伝えるのが一番いいのです。

また、用法用量を守っていても異変を感じたらすぐに受診して医師の相談するようにしましょう。

アルコール、喫煙は関係あるのか?

ピロリ菌の1次除菌中は医師は特に制限はかけないようですが、できることならアルコール・煙草は自粛したほうが良いとされています。

抗生物質は肝臓に負担をかけますが、アルコールも同様です。出来るだけ避けたほうが無難です。

ただし、一部に酒の適度な摂取は除菌率も上がるという報告もあります。いずれにしても飲みすぎはよくありませんよね。

除菌の7日間は晩酌で一杯くらいにとどめておきましょう。

2次除菌の薬によってはアルコール厳禁

しかし、2次除菌で薬にメトロニダゾールを使っているならアルコールは厳禁です。

薬と相互に作用して効果が下がるばかりではなく、吐き気・頭痛などの副作用を引き起こします。服用期間の7日間はどうか我慢してくださいね。

煙草はやっぱりNG!

煙草は1次2次に関わらず我慢しましょう。

ある研究機関では、さまざまなグループで除菌データを取ったところ「煙草を吸ってお酒を飲まないグループ」が最も除菌成功率が低かった。という報告があります。

もっとも、ピロリ菌感染は最近注目されるようになった病気なので、データ数が少なく未だ明確な指針がありません。

しかし、わずか7日間ですから医師から特に指示がなくても禁煙は頑張ってください!

上記どれもあてはまらない場合

女性

薬は用法容量を守っている、アルコールも煙草も我慢しているのにまた再発していた…。

こんな時はお腹の中のピロリ菌が抗生物質の耐性を持っているかどうかを疑ったほうがいいでしょう。

ピロリ菌は耐性を持つと遺伝子を変えて生き残ります。そんなピロリ菌に感染していたら既存の除菌法では効かず再発する場合があるのです。

再発した場合、それが耐性のある菌がどうか調べる方法は今のところに統一された一定の見解はないようです。

3次除菌として検査をすることで結果として耐性菌だったと判明するくらいのようです。

3回目は他の病院や医療機関を選ぼう

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1次・2次除菌でもピロリ菌が完全に除菌できずに再発しても悲観しないで、3次除菌に取り組みましょう。

1次・2次で失敗すると前向きな気持ちになれないときもありますよね。そんなときは気持ちを切り替えて、3次除菌は他の病院を訪ねるというのもいいのではないでしょうか。

最近、成功率の高い病院では3次除菌のみを行ってくれるところもあります。

飛び込みOK・予約必要・紹介状必要とそれぞれ受け付けの形態が違うので、ネットで調べて前もって確認しましょう。

ピロリ菌に効く食べ物も摂る

ピロリ菌の除菌に効く食べ物があるのをご存じですか?実際に効果があると評判なんですよ。

薬だとどうしても胃腸への負担が強くなってしまいますから、整腸作用や胃腸に優しい食品も採り入れていきましょう。

  • ヨーグルト

乳酸菌がピロリ菌に効く。特にLG21はオススメです。

  • ブロッコリースブラウト

今話題のスルフォラファンが豊富。

  • マヌカハニー

マヌカハニーはピロリ菌除作用がある一方で、胃のムカムカ、キリキリを防ぐ作用があります。

  • フコダイン

昆布やわかめのぬるぬる成分の整腸作用があります。

【参考】ピロリ菌に効くLG21ヨーグルトの選び方&食べ方!

原則!衛生面には特に気を付けよう

日本人の50代以上の半分がピロリ菌保菌者と言われています。戦後高度経済成長の中、衛生状態はまだまだ不十分でした。

井戸水、汲み取り式トイレなどで感染する人は多く、その人たちが親になると子どもたちに口移しでご飯を食べさせると親から子に感染します。

感染した子が幼稚園や保育園でもご飯やオヤツを介して感染していたのです。

現在は下水道が整備されてきましたがそれでも祖父母世代~親世代~子ども世代へと感染したり、また大人同士でも食事を介して感染したりする場合もあるのでくれぐれも衛生には気をつけてくださいね。

健やかな生活のためにもピロリ菌をやっつけましょう!

ピロリ菌は自覚症状がないので、放置していると気付かないうちに体調を崩してしまいます。ちょっと胃の調子が変だな?と思ったらピロリ菌を疑い、医療機関を受診することをオススメします。

ネットで自宅でできる検査キットも販売されていますから、まずは自分で検査してみるのもいいですね。

この記事が少しでも参考になれば幸いです。

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