肩こりの原因

日本人の身体の悩みで圧倒的上位を占めるのが肩こりだということをご存知ですか?

これは統計的にもはっきりとしたデータがあり、平成25年国民生活基礎調査では男性は2位、女性は1位に肩こりを挙げています。

私もPC作業が多く、実際に肩こりに悩まされていた時期がありましたが、肩こり解消のカギは、原因を正しく知り、その原因に合わせた治療を行うことが重要です。

この記事では肩こりの原因をチェックし、

  • 『肩』の筋肉と骨ついて
  • 肩こりの原因は?
  • 血行不良が原因の肩こり
  • 関節・神経が原因の肩こり

について紹介していきます。

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『肩』はいろんな筋肉と骨でできている

『敵を知り、己を知れば百戦危うからず』

という言葉のとおり、『肩こり』と言っても実は様々なタイプがあります。肩こりの原因を突き止める前に、まずは人間の肩の仕組みについて知っておきましょう。

肩は大きく分けて3つの骨で構成される

ひと言に肩と言っても、大きく分けて次の3つの骨で構成されます。

肩を構成する骨

  1. 鎖骨(さこつ)
  2. 肩甲骨(けんこうこつ)
  3. 上腕骨(じょうわんこつ)

上腕骨はちょっと聞き馴染みがないかもしれませんが、鎖骨、肩甲骨は雑誌やTV番組でもよく聞くワードですよね。

特に肩甲骨は背中から見るとググっと隆起している『あの』骨です。

私たちの肩はグルグルとスムーズに、自由に動かすことができますが、これらの骨が連動して動くことで腕の広い可動域が確保されるということです。

そして筋肉が『肩の骨』を支えています

実は、さきほど紹介した肩を構成する骨たちは『浮いて』います。

つまり、肋骨など身体の内側の骨格を成す骨とは繋がっていないということです。このままでは肩はダラーンと垂れ下がってしまいますが、そうならないのは肩を様々な筋肉が支え、固定しているからです。

肩を支える筋肉

  • 僧帽筋(そうぼうきん)
  • 肩甲下筋(けんこうかきん)
  • 肩甲挙筋(けんこうきょきん)
  • 棘上筋(きょくじょうきん)
  • 棘下筋(きょくかきん)
  • 大・小菱形筋(りょうけいきん)

人体には数百を超える筋肉があると言われていますが、これほど多いと肩こりに悩まされるのも分かる気がしますよね…

ズバリ、肩こりの原因ってなに?

俗に言う『肩こり』は先ほど紹介した筋肉、なかでも僧帽筋の疲労によっておこることが分かっています。

あまり聞き覚えの無い筋肉かもしれませんが、人間の背中の一番表層部にある筋肉なので、動きや形を触って確認しやすい筋肉のひとつです。

肩と首の間をさわりながら正面で片手や両手でおもりを持つ事により、僧帽筋が動くことを感じることが出来る。

wikipediaより

『肩こり』の言葉のとおり、筋肉は張った状態が続くと『お客さん、こってますね!』といわれるようなカチコチの状態、つまり硬くなった『肩こり』の状態になり痛みや痺れの症状を伴うようになります。

マッサージ屋さんや整体師さんで揉みほぐされることで肩こりが緩和されるのは、肩の筋肉の硬直状態が一時的に改善されるからです。

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肩こりの原因はさまざま

あまりに肩こりが酷いと、『病気ではないか?』と心配になってしまいますが、肩こりには大きく分けて3つのタイプがあります。

  1. 血行不良が原因の肩こり
  2. 肩関節が原因の肩こり
  3. 神経が原因の肩こり

人によって『肩こりの原因はさまざま』です。

ちょっとした日常生活の工夫で改善できるものもあれば、通院・治療を検討しなければいけない場合もあるので、自分がどのタイプの肩こりなのかをしっかりと把握しましょう。

自己診断に活用できるチェックシートで自分の肩こりタイプを絞っておきましょう。

あなたは何タイプの肩こり?チェックシート

血行不良が原因の肩こりかも?

  • デスクワークが多い
  • 長時間同じ体勢をする
  • タバコを吸う
  • 冷え性
  • 猫背、姿勢が悪い

肩関節が原因の肩こりかも?

血行不良の原因に加えて

  • 慢性的に痛い
  • 痛くて眠れないときもある
  • 肩が上がらない、動かし難い

神経が原因の肩こりかも?

血行不良の原因に加えて

  • 肩の痺れをともなう
  • 左右で肩の大きさが違う

血行不良が原因の肩こり

チェックシート診断の結果、血行不良が原因として疑われる場合は、生活習慣が原因の肩こりと考えることができます。

仕事や家事などで長時間同じ体勢を続けるので血行が悪くなり、先ほど紹介した僧帽筋が硬直状態になり『肩こり』を引き起こします。これは一番オーソドックスな肩こりなので、イメージしやすいのではないでしょうか?

また、猫背などの肩に負担の掛かる悪い姿勢が癖になっている方、喫煙や冷え性によって血行が悪くなりがちな方も『血行不良による肩こり』に含まれる場合が多いです。

身の回りの環境が肩こりの原因となっているので、自分の努力・注意次第で比較的簡単に改善することができます

血行不良が原因の肩こりには?

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肩関節・神経が原因の肩こりは要注意

チェックシート診断の結果、肩関節または神経が原因として疑われる場合は、要注意です。

筋肉の硬直による単純な肩こりではなく、骨や神経の異常が疑われるため適切な通院・治療を受けられることをお勧めします

例えばこんな症状が疑われます

五十肩

なんだか歳をとったような響きが嫌ですが…『四十肩』とか『五十肩』って聞いたことがありませんか?

その名の通り4~50代の人に起こりやすい肩関節の周りにおきる炎症のことで、特徴的な症状としては『腕が上がらない』が有名。肩を回したり、腕を動かそうとした時に激しい痛みを伴います。

原因は、肩関節の潤滑剤の役目を果たす滑液包(かつえきほう)と言われる組織に炎症がおこるからですが、正しい治療を受ければ、半年~1年で治ると言われています。

五十肩の治療法五十肩の症状と原因は?治療や治し方は?
四十肩や五十肩とはどのような症状・特徴があるのでしょうか? いわゆる『肩こり』の症状に加えて肩の痛みや、動かし辛さと著し...
腱板断裂

腱板というのは、肩甲骨と腕の骨を繋いでいる筋(腱)のことです。

腱板断裂と言えば、野球のピッチャーなどのスポーツ選手が肩を痛めて選手生命を諦める…ような無念なエピソードとして語られることが多いです。

ただ、スポーツに限らず肩を酷使するような仕事に就いている場合や、ただ単に年齢を重ねただけでも腱板断裂は起こり得ます。

実は、腱が断裂してしまっても、腕を動かすことは可能です。しかし、一度断裂してしまった腱板は自然治癒しないので『腕が上がらない』『力が入らない』『痛みを感じる』という症状が現れて肩の機能が著しく低下してしまいます。

治療には専門医の受診が不可欠で、痛みを軽減する『保存療法』か、断裂した腱板を修復する『手術療法』かのいずれかを選択することになります。

変形性肩関節症

いわゆる『軟骨』がすり減って、間接に痛みを感じる症状で、肩よりも体重がかかる膝関節で発症する場合が多いです。

肩関節は体重の負荷も少ないように思えますが、腕や肩は毎日よく動かす部分ですから無意識のうちに酷使しているものです。そうでなくとも歳を重ねることによって自然に軟骨はすり減っていきますから誰にでも起こり得る症状とも言えます。

痛みの他に肩の腫れとして症状が現れることもあります。

一見、五十肩や腱板断裂と混同してしまいがちですが、全く別もの。専門医でレントゲン撮影をしてもらえば正確に判別してもらえるので整形外科を受診しましょう。

神経麻痺

神経が肩こりの原因である場合は少し特殊です。

チェックシートで『左右で肩の大きさが違う』とありましたが、これは肩こりを起こしている反対側の肩が神経まひによって痩せていることが考えられます。

肩関節の周りには肩甲上神経が走っていて、特にテニスや野球、バレーボールなど腕をあげることが多いスポーツでは神経が圧迫されたり引っ張られたりが頻繁に怒り麻痺症状が起こることがあります。

筋肉は脳の指令を受けて動きますが、指令信号を伝達する神経が麻痺すると、命令が正確に伝わらず筋肉の動きが悪くなります。その結果筋肉は痩せていき他の部位に負荷が掛かって『肩こり』として症状を見せるようになります。

得に手術をする必要はなく、基本的に経過を見るだけで自然治癒すると言われていますが、安静にしていること、筋力回復のためのリハビリを行うことが必要になってくるので整形外科を受診しましょう。

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