赤ちゃんの離乳食に頭を悩ませるママは多いことでしょう。
夏にはオクラが安く豊富に出回るのでこれを離乳食に利用したいですよね。オクラを上手に赤ちゃんに食べてもらうにはどうしたらいいでしょうか。
またアレルギーや農薬など気になる点についても一緒にまとめてみました。
目次
離乳食としての『オクラ』について
オクラは緑黄色野菜ですから、ビタミン、カリウムなど健康に良い栄養素の宝庫です。
茹でて刻むだけですから同じ緑黄色野菜のカボチャやニンジンよりは調理しやすく、大人の食事からとりわけがしやすいので、離乳食としてぜひ取り入れたい野菜の1つです。
オクラには
- ペクチン
- ムチン
- ガラクタン
など多糖類が含まれており、おなかの調子を整える働きがあります。
またビタミンも豊富です。

赤ちゃんにオクラを食べさせる前に『オクラアレルギー』に注意
どの食物にもアレルギー反応を起こす可能性がある成分が含まれています。
オクラについてももちろん気をつけなければならない場合があります。
どんな食べ物でも赤ちゃんに食べさせる際はアレルギーのことを念頭においておきましょう。
すこしオクラアレルギーについて紹介しておきます。
オクラアレルギーの症状と原因はムチン?
オクラアレルギーの症状としては主に次の2つがあげられます。
かぶれ、かゆみ
オクラの表面には細かい繊毛が生えていますが、これの刺激に弱い方は触るだけでかぶれます。
また、山芋・サトイモのぬめりで肌がかゆくなる方がいらっしゃいますが、オクラのネバネバに含まれているムチンでも同様の症状が出る方がいらっしゃいます。
赤ちゃんの場合は食べたら口の周りが赤くなるのですぐわかります。
蕁麻疹
かぶれ・かゆみだけでなく全身に蕁麻疹を引き起こす場合もあります。
これもムチンが原因です。
ごくまれに強いアレルギー反応のアナフィラキシーショックを起こす場合もあります。
別の食品でかぶれや蕁麻疹などを起こしたことがある赤ちゃんは念のためオクラを与える前にアレルギーテストを行ったほうがいいでしょう。
アレルギーテストって?
アレルギーテストとは、体内にアレルギーの抗原を持っているかどうかを調べるテストです。
大人なら血液検査、食物除去、食物経口負荷試験といろいろあるですが、赤ちゃんには負担が大きいのでパッチテストがオススメです。
パッチテストとは、アレルギーの原因となる成分を少量肌に貼ることで反応を見て診断するものです。
これで反応が出ると抗原を持っていることがわかるので、オクラを食べさせていいかどうか判断できます。
農薬の影響は大丈夫?
日本の農業においては、流通に乗せるためには何らかの農薬を使用せざるを得ないのが現状です。
「無農薬野菜がいいのはわかっているけど、買うのはハードルが高い」というのが消費者の本音ではないでしょうか。
オクラも然りで、スーパーなどで買う場合は農薬が使用されていることは念頭に置き、赤ちゃんに食べさせるためには充分な配慮が必要です。
農薬が心配なら『下ごしらえ』をしよう!
赤ちゃんには農薬の有無にかかわらずオクラ生食はまだ避けたいものです。
まして農薬を使用していると思われる場合は下ごしらえを念入りにするほうがベターです。
でも、オクラの下ごしらえはとっても簡単。
- 表面は丁寧に水洗いする
- 熱湯で2分ほど茹でる
- 冷水で粗熱をとる
以上です!安心して調理しましょう。
オクラは下ごしらえすれば冷凍保存できるので、赤ちゃん向けの少量の調理をするときには便利です。
刻んで冷凍してもそのまま冷凍してもOKです。
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いつから食べられる?
オクラは上記でも述べたように、赤ちゃんの成長に欠かせない栄養がたくさん含まれていますので、離乳食には最適なのですが、離乳食スタート時からは赤ちゃんには負担がかかります。
モグモグができたら細かく刻んで
モグモグができるようになる7ヶ月~8ヶ月から細かく刻んだ状態のものを食べさせてみましょう。
9~11ヶ月になると、上手にカミカミができるようになるので、もう少し粗く刻んでみてもOKです。
目安としては、モグモグ期は2~3mmくらい、カミカミ期は5~7mmくらいがいいでしょう。
1歳になれば輪切りでOK
1歳になると輪切りが食べられるようになります。
ほぼ大人と同じです。
食べやすいように大人用よりも薄く切ってあげてください。
繊毛はできるだけ取り除こう
赤ちゃんにオクラを食べさせる場合は表面の繊毛はできるだけ取り除きましょう。
板ずり(まな板に塩をふり、その上にオクラをゴロゴロさせる)とよくとれます。
あとは水洗いを丁寧にして茹でた上で調理してくださいね。
種はどうする?
オクラの種は大人はまるごと食べられますが、赤ちゃんはまだ消化能力が弱いのでモグモグ期には種は取り除いてあげてください。
板ずりをした状態で縦に切って、種をスプーンできれいにかきだしてから茹でてくださいね。
吐き出してしまうなら無理しないで
カミカミ期~一歳ごろには種も消化できるようになりますが、吐き出してしまう赤ちゃんもいますのでそのときは無理強いしないでしばらくは種なしで様子を見てください。
栄養価を損なわない食べ方は?
オクラに含まれている栄養分は、熱に強いのです。
ですから茹でても煮ても炒めても揚げてもOK。
さまざまな調理法で栄養を損なわずに召し上がることができます。
オクラ1本あればいろんな離乳食が作れます!
熱に強いということは、オクラ1本(赤ちゃんには1本で充分です♪)あればメニューのバリエーションが広がるということです。
これは赤ちゃんに食べさせない手はないですよね!ぜひママもいろんなオクラ料理に挑戦してみてください!
赤ちゃん向けの『オクラレシピ』
ご参考までに、赤ちゃん向けのオクラレシピをご紹介します。
いずれの場合もオクラは茹でて種をとり、月齢にあわせて刻んでおきます。
①オクラの白和え
オクラと崩した豆腐を混ぜます。
たったこれだけでOK!
味が無いように思えますが、赤ちゃんに大人の味付けは濃過ぎます。
豆腐は一度茹でて冷ましておいてくださいね。
②オクラそうめん
そうめんは普通に茹で、赤ちゃんが食べやすい大きさに切ります。
オクラと和えてめんつゆを少し薄めて直接かけて食べさせます。
※そうめんはうどんやスパゲティ、マカロニに変えてもOKです。
③オクラ入り煮込みハンバーグ
オクラとハンバーグのタネを混ぜます。
赤ちゃんに食べやすい大きさにまとめて両面を焼いたあと、ケチャップ+醤油?水で作ったハンバーグソースで煮込みます。
火が通ったら出来上がり。
ソースは濃い味にならないように気をつけてくださいね。
乳幼児期の味覚は一生の味覚を左右します
いかがでしたでしょうか?
乳幼児のころの味覚は一生の味覚を左右すると言われています。
大人になってもオクラは苦手という人もいるのですから、赤ちゃんの頃からオクラになじんでもらうのは大事なことではないでしょうか。
ママとしては好き嫌いのないお子さんになってもらいたいですよね。
少しずつ、月齢に応じてオクラを食べさせてくださいね。