インスタントコーヒーは時間のない時でも簡単に手軽に淹れることができるので助かりますが、逆に言えば『適当に』淹れている人も多いのではないかと思います。
実はインスタントコーヒーでも十分に美味しいコーヒーを楽しむことができます。
流石にドリップコーヒーには色々な点で敵いませんが、まずはインスタントコーヒーでも美味しく淹れる方法をマスターしてみてはどうでしょう?
そして、インスタントを美味しく淹れられるようになったら、もっと本格的に楽しめるようステップアップしていきたいですよね!
この記事では
- 基本中の基本!分量と温度を知ろう!
- ドリップに劣る部分はアレンジでカバー
- おススメのインスタントコーヒーは?
- ワンランク上のインスタントを紹介
- インスタントの次は是非ドリップコーヒーを
- コーヒーメーカーの選び方
- 自分好みの豆を選ぼう!
について紹介していきます!
目次
インスタントコーヒーを美味しく淹れるには?
基本中の基本、分量と温度を守ろう
インスタントコーヒーを家で美味しく飲む方法として一番重要なのが「適切な温度で溶かす」と「適切な分量を入れる」のふたつです。
インスタントコーヒーで一番適切な分量というのはマグカップ一杯につき1.5g程度と言われていますが、まずはコーヒー瓶などに書かれた規定量を試してみましょう。
メーカーが何度も試算して導き出した分量です!
私は大雑把な性格なのでスプーンを使わず瓶を傾けて直接カップにイン!なんてやってましたが、『味薄っっ!!』とか『苦っっ!!!!』と淹れる度に味が変わってしまうことが多かったです。
これではいつまでも美味しいコーヒーを楽しむことはできませんよね。
市販のインスタントコーヒーに記載されている分量は、メーカーが何度も試飲し導き出した分量なので、ここを基本に自分の好みで調整してください。
90℃のお湯がベスト
美味しいコーヒーを楽しむには、分量の次に大事なのがお湯の温度です。
紅茶などは沸騰直後の高温が良いとされていますが、コーヒーの場合90度が適切な温度とされています。
なので一回沸騰させた後に少し覚ました上でインスタントコーヒーを淹れましょう。最近の電気ポットでは98℃保温の他に90℃保温機能があるものありますから活用してみましょう。
注ぐ前にはカップを温めておくと温度が覚めにくく美味しくなります。
ドリップに劣る風味はミルクでカバー
最近ではインスタントコーヒーも、とても美味しくなってきていますが、やはり、コーヒー豆を挽いてドリップするコーヒーと比べると、風味は劣ります。
しかし、時間がない場合などは、本当に役立つありがたい存在ですので美味しく付き合っていきたいものです。
私がおすすめするのは、インスタントコーヒーは、温めたミルクと合わせて飲む方法です。
時間がないときには、マグカップにミルクを入れて、レンジで温め、温めたミルクにインスタントコーヒーを入れて混ぜるだけです。
冷たいミルクを入れてしまっては、折角のコーヒーも冷めてしまいますからね…
また、少し時間に余裕がある場合は、温めたミルクをミルクフォーマーでフォームミルクにし、少量のお湯で溶いたインスタントコーヒーに注ぎます。
すると、お店で飲むラテのようになり、ラテアートも楽しめますよ。
コンデンスミルクもおススメです
アメリカのご家庭にお邪魔したときに見た光景なのですが、アメリカ人にはコーヒーにコンデンスミルクを入れて飲む人がいます。
通常日本なら砂糖は砂糖。ミルクはミルク。と分けていれるのですが、このコンデンスミルクなら好みの量をコーヒーにたらすだけで両方入れたことになります。
それだけでなく、コンデンスミルクのとろみがコーヒーにコクを与え、手間も省いて、味もよくなるコーヒー大国のアメリカ人の考えには頭が下がりました。
アメリカ人は通常、日本人が飲んでいるインスタントコーヒーよりもさらにさらっとした薄いコーヒーを飲むのですが、このコンデンスミルクを入れたコーヒーは味がまろやかでとても美味しかったです。
隠し味を入れてみる
インスタントコーヒーに隠し味になるものを少し加えることでとても美味しくなります。
例えば洋酒を大さじ1杯入れるだけでこくと香りがびっくりするほど高まります。
他にもアレンジとしては、一緒にココアを入れてお湯と牛乳を注げば「カフェショコラ」に。
また、カフェオレにシナモンパウダーをパッパと振り入れて「シナモンコーヒー」にすると、おいしい上に、漢方薬にも入っているシナモン(桂皮)が、体をさらに温めてくれて健康効果もアップします。
コーヒーは空気が振れない様に
これはコーヒーに限ったことではなく、食品全般に言えることです、空気に触れると何でも酸化して味が落ちてしまいます。
開封したばかりのものが一番おいしいように、できるだけ空気に触れないように密封して酸化を防ぐことが大事です。
製品パッケージを洗濯バサミで止めるだけではなく、タッパなどの密閉パックに入れ替えて空気に触れないようにしておきましょう。
【おすすめ】のインスタントコーヒーを教えて!
今ではインスタントコーヒーも各社からたくさんの種類が販売されています。
本当ならひとつずつ試して自分に合うものを見つけ出すのも楽しみのひとつですが、そう何袋も試せませんよね。ちょっと迷ってしまいますが…?
まずは飲み方やシーンで選んでみよう
コーヒーの奥が深いところはアレンジの多さもありますが、飲むシーンによって楽しみたい苦み、コク、酸味、香りが微妙に変わってくるところではないでしょうか?
飲み方やシーン別におすすめのインスタントコーヒーを紹介します。
アイスコーヒーなら定番の『Blendy』
アイスコーヒーの美味しさに定評のあるBlendy。
深入りコーヒーの風味があり、ミルクとの相性も良く、アイスコーヒーにしてもしっかりコクがあって美味しいと思います。
また、コクが深いので、少量のお湯で溶かすと、エスプレッソショットの代わりにもなり、ミルクフォーマーで作ったフォームミルクでラテアートもできます。
カフェオレなら『ネスカフェエクセラ』
香深く、少し酸味のあるアメリカンコーヒーが好きなら飲みやすい味だと思います。
またコーヒー自体に癖が少ないのでミルクや砂糖と相性が良いところだと思います。
カフェオレにして飲むことが多いのですが、ミルクと混ぜてもコーヒーの香りが残り、柔らかくまろやかな味わいになります。
価格もお手頃なので毎日たくさん飲め、ホットでもアイスでも溶けやすいので、ブラック、カフェオレ、様々な飲み方ができますよ。
朝一番のブラックなら『ネスカフェ ゴールドブレンド』
ブラックで朝一番にシャキッとしたいならネスカフェ ゴールドブレンドがおススメです。
香りがよく、味もインスタントコーヒーとは思えない深いコク、また苦味が強いので朝にぴったりのコーヒーです。
少し時間を置くと酸味が増しますが、酸味が強くても香り高く味わい深いコーヒーを味わうこともできます。
家に必ず置いてあり、毎朝欠かさず飲んでも飽きない味です。
筆者がおススメするワンランク上
ちょっと値は張るけど、インスタントとは思えない美味しさ。
ワンランク上のインスタントコーヒーを紹介します。
スターバックス VIA
コーヒーショップと言えばスタバ。スタバはインスタントコーヒーも美味しいのです。
中でもおススメなのがVIAシリーズ。
インスタントにしては、香りが良く、コーヒーの風味もよく出ています。
細かくしたコーヒー豆も少量入っていることから、コーヒーの風味が出ているのだと思います。
イタリアンローストやコロンビアなど、いろいろ種類があるので、それぞれの味を楽しめるのも良いと思います。
HAMAYA ブルーマウンテンブレンド
ブルーマウンテンはジャマイカのブルーマウンテン山脈で栽培されたブランド豆を指し、多くのコーヒーブランドから『ブルーマウンテン』として販売されているので誰もが一度は聞いたことがあるのではないでしょうか?
HAMAYAは1924年創業の伝統のコーヒーメーカーです。
HAMAYAのインスタントコーヒーでありながら本格的なブルーマウンテンの味が楽しめます。
手間いらずで手軽にドリップしたものと遜色ない香りと味が楽しめて、アイスコーヒーにしてもすぐに作れてとても便利です。
来客用としても十分使えるインスタントコーヒーです。
インスタントの次は是非ドリップコーヒーを
インスタントコーヒーを十二分に堪能できるようになったら、次は是非ドリップコーヒーを楽しんでほしいです!
何と言っても『香り』がぜんぜん違ってきます。
思っているほど手間も掛かりませんので、インスタントで物足りなくなってきた人はご検討を!
インスタントと何が違うの?
コーヒーはそもそも、コーヒー豆を挽いて(粉末にして)、その抽出液(コーヒー)をいろいろな方法を用いて抽出して飲むものです。
いろいろな方法を大まかに分けると
- ドリップ式
- エスプレッソ式
- サイフォン式
- パーコレータ式
など。
本格的なコーヒーを楽しもうとすると器具やフィルターが必要になってきます。
でもインスタントコーヒーって、お湯を注ぐだけで簡単に飲めちゃいますよね?実はインスタントコーヒーはいろいろな方法を用いた抽出液を乾燥させて、粉末状に加工したものなんです。
その過程でどうしても風味や旨みがある程度失われてしまので、ドリップコーヒーには美味しさで絶対に勝てないわけなんですね。
一番手軽に楽しめるのが【ドリップ式】
いろいろな抽出方法があるなかで、比較的簡単に始められるのがドリップ式です。
挽いたコーヒー豆とフィルターがあればお湯をかけるだけで抽出できるのでそれは楽ちんです。それを自動でやってくれるのがドリップ式コーヒーメーカーです。
よくビンゴや抽選会などで景品になってますよね?あれ、便利なんですよ。
ドリップ式コーヒーメーカーの選び方は?
おいしいコーヒーを入れる為にはコーヒーメーカー選びも慎重にしたいですね。
気を付けたいポイントは
- お湯の温度
- 蒸らし
です。
インスタントコーヒーでも書きましたが、お湯の温度が低すぎると美味しいコーヒーは抽出できません。90℃ほどの湯を常に出すことができるように作られたコーヒーメーカーを選びましょう。
また、コーヒーを抽出する際に大切な蒸らしの工程を、コーヒーメーカーで再現できるように、湯量が少しずつシャワー状に出るものを選びましょう。湯の出る量が多すぎると、うまく蒸らしをする前にコーヒーをろ過してしまうことになり、十分な旨味が抽出できません。
コーヒーメーカーはピンキリです。
容量にもよりますが、千円未満のものもあれば1万円を超えるものまで価格帯が広いです。
あまりにも安価なものは、細かい部分に工夫がされていないものもある為、よく機能を確認してから購入しましょう。
自分好みの豆を選ぼう!
コーヒーメーカーを手に入れたら、次は豆選びを楽しみましょう。
ここからが本格的なコーヒーの醍醐味(の入り口)です!インスタント以上に自分好みのコーヒー豆に出会いたいものですね!
そのお手伝い?として、最後に私が美味しいなと思う市販のコーヒー豆を紹介します。
手軽に買えるもの
まずは気軽に買いに行けるものを。
スターバックスやタリーズコーヒーもそうですし、スーパーでも市販されていますよね。
(あと、フィルターや保存用の容器も忘れずに!)
スターバックス ハウスブレンド
先ほど紹介したスタバではドリップ用のコーヒー豆も取り扱っています。
なかでも一番気に入っているものはスターバックスの「ハウスブレンド」です。
値段もスターバックス内ではリーズナブルで、アイスコーヒーにした場合も美味しかったです。
スターバックスの豆はコーヒーの旨味がとても感じられますよ。
タリーズコーヒー ハウスブレンド
続いてはタリーズコーヒー。
コクと酸味のバランスが取れていて、どんな人の口にも合うようなブレンドがされていると思います。
国内焙煎で新鮮さと風味の豊かさが感じられます。
ミルクに合わせてもしっかりとコクを感じられ、風味が消えることはありませんね。
UCC 香り炒り豆 ロイヤルブレンド
酸味のあるコーヒーが苦手…と言う方は『UCC 香り炒り豆ロイヤルブレンド』がおすすめ。
深炒りなの、酸味よりも苦味の方が強いです。
自家焙煎の店などで買えばもちろん美味しいですが、割とどこのスーパーでも手に入るので買い易いのも魅力的です。
ちょっと一歩踏み込んで
大手のコーヒー豆も良いですが、有名店やちょっと変わった物を試してみるのも良いでしょう。
フレーバーコーヒーなんてものも、初めて飲んだら驚くことでしょう。
小川コーヒー オーガニックハウスブレンド
京都市右京区のコーヒー職人、小川コーヒー(1974年創業)です。
オーガニックハウスブレンドは味がまろやかで飲んだ後口がすっきりしています。
後口の酸っぱい珈琲は苦手なので、ここのコーヒー豆の味は私好みで美味しいなと思いました。
珈琲が好きで1日に何杯も飲むので、濃さも濃すぎずちょうどよい感じです。
ヴォアラコーヒー コスタリカ
続いては鹿児島の有名店、ヴォアラコーヒーさんです。
ヴォアラコーヒーの豆は、どの豆もおいしいです。
全体的に浅煎りですが、コーヒーそのもののおいしさを引き出す焙煎をされていて、どのコーヒーもおいしいのですが、一番のおすすめはコスタリカです。
爽やかな酸味がフルーティで、初めて酸味がおいしいと感じることができたコーヒーです。
ロイヤルコナ 100%コナコーヒー
フレーバーコーヒーと言って、コーヒーにバニラとマカダミアナッツの香りがついています。
ハワイでコナコーヒーをはじめて飲んで、バニラマカダミアの香りの良さにびっくりしました。
おみやげにたくさん買って行きましたが、在庫がなくなってからは日本でもオンライン購入できるので是非。
少しお高いですが、苦みはほとんど無いのでミルクや砂糖無しでも美味しいです。
いかがでしたか?
インスタントコーヒーから本格コーヒーの入門、ドリップコーヒーまでを紹介してきました。
コーヒーは本当に奥が深く、ドリップコーヒーの他にもさまざまな抽出方法があります。『美味しいな』と思ったら自分で淹れるだけでなく、喫茶店の超本格なコーヒーも楽しんでみましょう。