大人のりんご病って?

最近急に膝や腰が痛くなったけど原因が分からない…。

意外かも知れませんが、「大人のりんご病」の可能性があります。

子どもの間で数年おきに患者が増える特徴のあるりんご病。

その原因や大人の場合の症状、受診すべき診療科などについて記述します。

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りんご病とは?

医学用語では「伝染性紅斑(でんせんせいこうはん)」

いわゆるりんご病は、医学の世界では伝染性紅斑(でんせんせいこうはん)、あるいは「第5病」と呼ばれています。

このりんご病は、ヒトパルボウイルスB19(Human parvovirus B19)によって引き起こされる感染症です。

非常に軽いウイルスが原因であるため、感染者が咳やくしゃみなどをすると簡単に広がってしまいます

 

りんご病って子供の病気じゃないの?

りんご病と言えば子供がかかる病気のはず。

りんご病になりやすいのは5歳前後で、生後6か月から増加し、そこをピークとして14歳くらいには発症者はかなり少なくなります。

しかし近年、20歳以上でも発症者が増えており、子どもよりも症状が強く出ることがあります。

 

大人のりんご病が増えている!

大人のりんご病は重症化しやすい!

 

特徴的な症状・潜伏期間は?

りんご病の潜伏期間は平均すると約10日ですが、個人差が大きく1週間から2週間くらいの間で発症します。

周囲に感染する能力があるのは、風邪くらいの症状しか出ていない1週間目くらいの早期です。

その後に発疹などの特徴的な症状があらわれるため、りんご病と気付くのが遅くなり、感染が拡大してしまうことがあります。

 

潜伏期間は10日前後

 

大人も子どもも、もっとも特徴的な症状は「発疹」

りんご病という名前は、発症すると両方のほっぺたが赤くなり、まるでりんごのようになる症状に由来しています。

このようにほっぺたに紅い発疹ができるのが特徴ですが、これは腕や足など、全身に広がります。

大体1週間くらいで治りますが、微熱が出ることもあります。

大人の場合も発疹は特徴的ですが、それ以外にもつらい症状が出現することがあります。

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大人がかかると辛い?

大人の場合は子どもと異なり、四肢の関節に強く症状が出ることがあります。

ひどい場合には数日間全く歩けないほど痛むことがあり、かなりつらい病気といえます。

また、免疫が低下している方の場合には、血液中のウイルスを駆除する機構が十分に働かず、貧血を引き起こすことがあります。

つらい関節痛に加えて、熱が出たり貧血によるめまいがする場合には、大人のりんご病が疑われます。

 

大人は膝や腰に関節痛が出現することも

 

胎児水腫や流産の危険!妊婦さんは感染に注意

パルボウイルスB19に感染すると、まれにではありますが胎児水腫などの異常が生じることがあります。

流産に繋がってしまったケースもあり、特に妊娠初期の妊婦さんはなるべく、発症者には近づかないようにしましょう。

 

治し方、何科にかかれば良い?

りんご病は発疹が収まっても、体内のウイルスが消失していないと再燃(再び発疹が生じること)することがあります。

数週間経ってから身体的・精神的ストレスによって、発疹が出ることがありますので、一度収まってもしばらくは無理をせずに様子を見る必要があります。

 

内科・皮膚科・大人のりんご病に理解のある整形外科を受診する

大人では不顕性感染が多く、また発症しても安静にしていれば2週間くらいで症状が収まります

ただし、りんご病のウイルスは赤血球を作りにくくする作用を持ち、白血病や貧血などの持病がある場合にはその症状を悪化させます。

貧血の症状がある場合や関節痛がひどい場合、症状が長引く場合には、症状に合わせて内科皮膚科整形外科を受診しましょう。

根治療法はなく、対症療法が基本となります。

 

人に移る?他の人に移さないために

パルボウイルスB19は、感染者と接触した場合に約半数の人が感染すると言われています。

感染力の高いウイルスとして5類感染症にも指定され、病院や保健所で定点観測が行われています。

 

りんご病はかなりの感染力を持つ

 

咳エチケットを守ろう

前述のとおり、りんご病は

感染者の咳やくしゃみで広がりやすい病気ですから、

絶対に咳エチケットを守りましょう

また唾液による感染も多いので、飲み物の回し飲みやキスなどはしないようにしましょう。

予防には手洗いも有効です。

 

まとめ

りんご病は子どもの病気のイメージがありますが、大人でも発症することがあります。

大人のりんご病の場合には発疹の他に、膝や腕、腰などに関節痛を引き起こし、動けないほど痛むこともあります。

つらい場合には症状に合わせて、内科や皮膚科あるいはりんご病に理解のある整形外科などを受診しましょう。

基本的には安静にしていれば回復しますが、その間も咳エチケットを守り、特に妊婦さんに移さないための配慮が必要です。

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