初めての赤ちゃん、ママもパパも初めてのことばかりですよね。
赤ちゃんの成長の節目におこなうお食い初めもそのひとつです。
どんなメニューが必要で、どんな意味があるなのか、食器や服装はどうすればいいのか、そもそもいつ、場所はどこでやればいいのか?
食べさせ方や食べる順番をとってみても、分からないことばかりだと思います。
そんなママ・パパのために
- お食い初めとは?
- いつ、どこでやれば良いの?
- 誰が、何を準備するの?
- 何を食べるの?
- 簡単なもので済ませたい時は?
についてちょっとまとめてみました。
目次
お食い初めとは?
『お食い初め(おくいぞめ)』とは、赤ちゃんが生まれて100日目に行う行事です。
100日まで健康に過ごせたことを祝い、丈夫な歯が生えるように、そしてこれからも食べるものに困らないようにとの願いを込める儀式なのです。
100日といえば、そろそろ離乳食を始める時期ですよね。
そして小さな乳歯が見えてくる時期でもあります。
昔の人は科学的な根拠などはありませんでしたが、このころからお乳を卒業させる意味合いもあったのかもしれませんね。
お食い初め=『お乳を卒業させる』意味が込められている
いつ、どこで、やれば良いの?
「お食い初め」は「百日(ももか)」とも言われているので、100日目のその日にするのが一般的ですが、おおよそ100日~120日の間で行ってもいいようです。
普通、お食い初めは自宅でおじいちゃんおばあちゃんをお招きして行います。
ただ、若いパパ・ママは最初の住宅は狭い場合もありますよね。
そんなときは、どちらかの実家でもOKです。
最近は、ホテルや料亭・レストランなどでも「お食い初め」用にパーティーを開くところも増えてきたようです。
お食い初めは生後100~120日の間に!
自宅、またはどちらかの実家で!
ホテルや料亭・レストランでもOK!
誰が何を準備するの?(親?祖父母?)
赤ちゃんの成長を祝う『お食い初め』ですが、
いったい
何を食べるのでしょうか?
そして
誰が準備すれば良いのでしょうか?
順番に紹介していきます!
お祝い膳
まず、お食い初めには「お祝い膳」をそろえましょう。
器(食器)は、
男の子は朱塗り
女の子は黒塗り
で、内側が朱
を使います。
そして祝い箸を添えます。
この器は母親の実家からお祝いとして贈られるのが正式なものとなっていますが、最近はレンタルもありますよ。
お祝い膳は母親の実家から贈られるのが『しきたり』
男の子は外側が朱塗り、内側も朱塗りの器
女の子は外側が黒塗り、内側は朱塗りの器
赤ちゃんの服
正式には赤ちゃんには色小袖を着せることになっていますが、
ここ20年は、ちょっと良い、いわゆる『よそ行きの服』を着せる家庭が増えてきています。
せっかくですから、着物とまではいかなくても「お祝いのための服」を着せてあげたほうが記念になりますよね。
これはご両親が選んであげてくださいね♪
赤ちゃんの服はパパ、ママが選ぶ
何を食べる?順番はある?
まず、「食べる」と言っても本当に食べさせてはいけません。
離乳食も始まるか始まらないかくらいの赤ちゃんにはまだまだ食べられないものばかりです。
「お食い初め」は儀式なので、あくまで
「食べるマネ」
「食べさせたつもり」
で行ってくださいね。
お食い初めの献立
地域によって多少異なりますが、外してはいけないのは
これは外しちゃだめ!
- 一汁三菜
- お頭付きの鯛の焼き物
- 赤飯
です。
お頭付きの鯛は「めでたい」縁起をかつぐもの、「赤飯」は古来から祝い事に食べられていますよね。
そして
- お吸物
- 煮物
- 酢の物(お漬物でも可)
が共通した献立のようです。
また、小石を添えます。
お食い初めは歯がための儀式でもあるのです。
(地域によっては梅干を添えるところもあります。画像は梅干をそろえた家庭です)
食べさせる人は?
お食い初めは両親・祖父母そろっている場合は最年長(赤ちゃんのおじいちゃんなど)の方に行っていただきます。
これには
赤ちゃんも、おじいちゃんみたいに長生きしようね
という意味がこめられているんですよ。
ご両親だけで行う場合も、年長の方にしていただきます。
食べさせる順番は?
お食い初めは食べさせる順番があります。
赤飯→お吸い物→赤飯→鯛→赤飯→お吸い物。
一口ずつ食べさせるマネをします。
これを1セットとして次は鯛のところを煮物に変えます。
赤飯→お吸い物→赤飯→煮物→赤飯→お吸い物
赤飯→お吸い物→赤飯→酢の物(お漬物)→赤飯→お吸い物
最後に
歯固めの石(梅干)→赤飯→お吸い物→赤飯
地域によって食材が異なるところもありますが、
最初は必ず鯛
最後は歯固め
をします。
一口ごとに
「大きくなあれ」
「いっぱいお食べ」
「一生食べ物に困りませんように」
と話しかけながら行ってください。
黙っていてはダメですよ。
できれば簡単なもので済ませたいだけど・・・な時は?
とはいうものの、なかなか正式な儀式として行う時間がないご家庭もあるでしょう。
せっかくですから簡単でもいいからお食い初めをしてあげましょう。
祝い膳がそろえられない場合は、新しい食器を買ってもいいのです。
赤飯はパックでもいいんですよ。
また、最近はインターネットでも「お食い初め」のお料理セットも販売されていますからこういったものも利用してもいいですね。
この写真のように、ケーキを買う方もいらっしゃいますよ♪
「お食い初め」は日本ならではの親が子どもの健康を祈る行事です。
ぜひ、かわいい赤ちゃんのために100日をお祝いしてあげてくださいね♪