風疹が妊婦に及ぼす影響は?奇形児の確率は?

これから子供ができる可能性のある女性妊婦さんにとって風疹はとても怖い病気です。

妊娠初期に風疹に感染した場合、胎児に重篤な疾患を引き起こす危険性があるからです。

ですので、子供ができる前に、しっかりと風疹にかかるリスクを無くしておくことが大切です。

この記事では

  • 風疹ってどんな病気?
  • 胎児が奇形児になりやすいのか?
  • 万が一、妊娠中に風疹になってしまったら?
  • 風疹にならないために

についてまとめました。

これから子どもができる可能性のある女性は必見です!

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風疹ってどんな病気?

風疹は風疹ウイルス(rubella virus)による感染症です。

はしか」と呼ばれることもありますね。

感染力が高く、体にブツブツができる発疹性感染症です。

子どもの頃に感染することが多いのですが、数年前から20代の妊娠しやすい世代で大流行しています。

 

弱毒生ワクチンによる予防接種が広く行われている

風疹は予防接種が行われています。

また子どもの頃に感染した場合も、予後が良好なため軽症で済むことが多く、非常に強い免疫が作られます。

なので、『一度、風疹にかかったら大丈夫』と言われているんですね。

 

潜伏期間は2週間

メジャーな感染経路は飛沫感染です。

鼻や口から風疹ウイルスが入り、血液中にウイルスが広がっていくため、全身に症状が出ます。

流行り始めるのは4月から6月の春から梅雨にかけてでしたが、近年では10月~冬にかけて流行した事例も報告されています。

 

妊婦が風疹にかかるとどうなる?奇形児になりやすいの?

風疹が妊婦に及ぼす影響は?奇形児の確率は?感染してしまったら?

よく、『妊娠中に風疹にかかると奇形児になりやすい』と言われますが、これはどういうことでしょうか?

赤ちゃんを産もうという女性にとっては、特に心配なことかと思います。

実は、妊娠初期の風疹ウイルス感染は非常に危険で、死産や流産の危険性が高くなると言われています。

また、次に述べる先天性風疹症候群(CRS)も考慮しなければなりません。

 

胎児が先天性風疹症候群(CRS)となる可能性がある

今まで風疹にかかったことのない女性が、妊娠初期に初めて感染した場合、胎児に重篤な疾患を引き起こすことがあります。

これは先天性風疹症候群と呼ばれ、心臓奇形内耳性難聴白内障などが認められます。

他にも貧血低体重など多数の症状があり、3つ以上の異常をもつ子どもが63%にもなると言われています。

 

出生後は発症していなくても数年後に異常が見つかることも

CRSは先天性疾患のため、生まれた時に既に異常を持っているケースが多いです。

しかし、中には出生後すぐには症状がみられず、数年経過してから目や耳に異常が出てくるケースがあります。

 

万が一、風疹になってしまったら

では万が一、妊娠中に風疹になってしまったら、どうしたら良いのでしょうか?

胎児は100%の確率でCRSになってしまうのか、成す術はないのか、的確な対応をする必要があります。

順番に見ていきましょう。

 

妊娠週数によってリスクが異なる

先ほど妊娠初期が危険だというお話はしましたが、具体的には12週が目安と言われています。

妊娠1か月以内に初めて風疹に顕性感染(症状が出るほどの感染)すると、半分以上の確率でCRSになると言われています。

2か月以内でも35%、3か月で18%とかなりの確率です。

症状がない軽い感染でもCRSは発症する可能性はあります。

必ず病院で相談しましょう。

 

危険性が低くなるのは?

逆にどれくらいの期間が経過していれば大丈夫なのでしょうか?

一般的には妊娠5か月以上経過していれば、まず危険性はないと考えられています。

しかし念のため、健診は欠かさず受けるようにしましょう。

 

まずは風疹の確定診断を待とう

ブツブツができたら風疹かも!?と思いがちですが、風疹以外にも発疹が生じる疾患はいろいろあります。

まずは血液検査で抗体価などを測り、風疹かどうかの鑑別診断をしてもらいましょう。

 

胎児に影響があるか調べてもらおう

風疹にかかってしまっても胎児に影響があるかどうかは分かりません。

胎児エコーなどをもとに、風疹感染が影響していないかなどを調べることが出来ます。

また、出生後も注意深く経過を見ていくことが必要です。

生後6か月以内であれば、風疹ウイルスの遺伝子が検出できる可能性が高く、子どもがCRSかどうか調べることが出来ます。

場合によっては心臓や目の手術が必要となりますから、それなりの準備が必要となります。

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風疹にならないためにはどうするか

風疹が妊婦に及ぼす影響は?奇形児の確率は?感染してしまったら?

一度、風疹になれば大丈夫

と言われているようですが、本当でしょうか?

油断は禁物。

実は、一回風疹になっていても、抗体が減少してしまっていて再び感染するケースもあります。

それに、小さいころに風疹になったかどうかなんて記憶も曖昧ですよね?

 

風疹に対する抗体が必要

抗体価検査といって、自分が抗体を持っているかどうか調べることが出来ます。

接種していても5%の人は抗体が少なくなるようです。

これで抗体が無ければ予防接種を受けることになるわけですが、抗体価の検査をせずに、風疹の予防接種を受けてしまうことも可能です。

 

抗体を持たずに妊娠してしまった場合

この場合はとにかく風疹ウイルスに接する機会を避けることが大切です。

うがい・手洗い、外出を避けると言ったことはもちろん、家族からの感染を防ぐために家族に予防接種をしてもらいましょう。

また風疹の場合は体液全てにウイルスがいますから、性交渉にも注意が必要です。

 

まとめ

先天性風疹症候群は妊娠初期だとかなりの確率で発症します。

そして障害を持つと病院や施設にいなければならず、家に帰れなくなってしまう子も少なくありません。生まれてきたのに両親の姿を見れない、声も聴けない、それはあんまりだと思うのです。

知識が広まりCRS患者は激減しましたが、それでも中には風疹の抗体を持たないまま妊娠される方が多く居るのも事実です。

妊娠してからだと予防接種を受けることができません

女性のみなさん、将来の子どもやお互いのために、必ず予防接種を受けるようにしましょう。

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