妊娠すると食べ物の嗜好が変わるのって不思議ですよね。
特にすっぱいものが食べたくなってしまいますが、食欲も減退する妊娠中は、葉酸が摂れるもずくがオススメです。
ただ、身体を冷やすとかヨウ素が心配と言われているようですが、実際のもずくの栄養や効能はどうなのでしょうか?
この記事では
- どうして妊娠するとすっぱいものが?
- もずくが妊婦さんにおススメの理由
- もずくの栄養と効能
- 身体の冷えは大丈夫?
- ヨウ素は大丈夫なの?
目次
どうして妊娠するとすっぱいものが食べたくなるの?
『妊娠するとすっぱいものが食べたくなる』
と言われていますが、実ははっきりとした理由はわかっていません。
それでも諸説があって…
- ビタミン補充欲求説
妊娠すると身体が赤ちゃんのためにビタミンを必要としてきます。
ビタミンCを要求した場合はかんきつ類などのすっぱいものが欲しくなるという説です。
- 酸性とアルカリ性のバランス説
妊娠すると体内の酸性とアルカリ性のバランスが崩れるといわれています。
すっぱいものを欲しがるのは、崩れたバランスを元に戻そうとするためだと言われています。
- クエン酸説
すっぱいものに含まれるクエン酸がつわりの気分を爽やかに緩和して、母体の疲れをとったりするから。
この3点が主流のようですが、これといった決め手がないのが実情です。
が、いずれも『なるほどな…』と納得できるのでそれぞれ気に留めておいても損はないでしょう。
「もずく」が妊婦さんにとってオススメのわけは?
そもそも、もずくって何でしょう?
「もずく」は昔から日本全国で食べられている海藻の一種です。
長さは数十cmくらいですが、幅は1~数mmくらいでまるでわかめを細切りにしたように形状をしていて、現在は養殖ものが多いです。
主に三杯酢で頂きますが、実はこの「もずく酢」が妊婦さんの食事にオススメなんです!
その名の通り!すっぱい!
もずく酢は文字通り酢が含まれているので、すっぱいものが欲しくなる妊婦さんにはピッタリです。
また、たいていは味付けされた状態でパック詰めされてスーパーに売っているので調理の手間も省けます。これって妊娠して動きづらいときには助かりますよね。
栄養たっぷり!
もずくそのものにミネラルやビタミンがたくさん含まれています。

もずくの栄養は?
- ビタミンAに相当するβカロテン
- ナイアシンやパントテン酸などのビタミンB群
- カルシウムや鉄分やマグネシウムなどのミネラル類
- 胎児の先天性神経系奇形の予防効果がある葉酸
などです。
妊娠中は食事が偏りがちですから、もずく1パックだけでもたくさんの栄養が摂れるというわけです。
美容効果も期待できる!
もずくにはフコイダンなどの海藻特有の栄養もあります。
特にフコイダンには…?

フコイダンの効能
- 腸内環境を整え便秘の解消に効果がある。
- 食物繊維が豊富なので満腹感がある。
- コレステロールを下げる。
- 血圧を下げる。
- しかも低カロリー。
…などの効能が期待できます。
特に妊娠中は血圧や便秘や体重管理には気をつけないといけませんよね。(自分の身体から新しい命が生まれてくるわけですから)
そこがもずくを妊婦さんにオススメする理由です。
【関連記事】昆布とわかめの違いは?栄養と気になるカロリーは?
もずくを食べる時の注意点?
「もずく」は上に述べたように食物繊維が豊富ですから、食事するときは一番最初にたべると食べすぎを防げますし、血糖値の急激な上昇を防げます。
ぜひ一番最初にもずくを食べてください。
ただ、何事も食べ過ぎはダメ。
何点か注意点があるのでしっかりと理解しておきましょう。
もずくを食べると身体が冷えちゃうの?
実は「もずく」は東洋医学では体を冷やす食べ物と言われています。
もずくは沖縄が主な産地ですが、東洋医学では暑いところで取れたものは体を冷やし、寒いところでとれたものは体を温めるという考え方をします。
妊婦にとって冷えは大敵ですから気になりますよね。
でも、もずくの場合はよほど大量に食べない限り心配はいりません。
それでも心配なら「もずくスープ」にして暖かく食べるのもいい方法です。食べ方や調理方法を工夫するだけで食材の性質が変わることもあります。
神経質にならずにもずくの栄養を上手に取り入れてくださいね。

もずくは身体を冷やすの?
- もずくに限らず食べ過ぎはNG!
- もずくスープなど暖かくして食べれば大丈夫
気になるヨウ素は?
もうひとつ、海藻のヨウ素分は甲状腺ホルモンに異常をきたすといわれ、気にする方が多いですよね。
もずくに含まれるヨウ素の量は昆布やわかめよりも少ないので、1日1パック程度なら心配は不要です。
もし気になるのでしたら、イソフラボンがヨウ素の吸収を阻害する研究もありますから大豆製品と一緒に食べると良いでしょう!

もずくのヨウ素は大丈夫?
- 1日1パックまでなら心配無用
- 気になる場合は大豆製品を摂ろう
- イソフラボンがヨウ素の吸収を抑えてくれる!
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もずく酢を食べて元気な赤ちゃんを産もう
妊娠中に味覚嗜好が変わるのは一時期だけですが、その間はなるべくストレスなくすごしたいですよね。
酸味が欲しくなったときはぜひもずく酢を食事に取り入れてみてください♪